痛風にならないためにも食習慣を見直そう

高尿酸血症・痛風の方は血中の尿酸濃度を下げることで、痛風発作や慢性腎臓病を予防することができます。尿酸はプリン体の代謝産物ですので、プリン体の多い食品を控えることが重要になります。
プリン体の多い食品の代表格はアンキモやレバー肉です。ステーキやエビにも多く含まれています。これらの食べすぎが原因になるため、痛風は「ぜいたく病」と呼ばれることもあります。
注意点は食事だけでなく、食習慣にもあります。

一つは飲酒です。ビールにプリン体が多く含まれていいることは有名ですが、ビールだけでなくアルコールの飲みすぎによっても尿酸は増えていきます。
もう一つは肥満対策です。尿酸が高いと、高血圧や高脂血症になりやすく、それらは慢性腎臓病や心臓病のきっかけになっていきます。バランスのよい食事を規則正しく取ることが重要です。

尿酸は尿から排泄されますので、水分を多く取ることは尿酸の体外への排泄を助けます。また野菜は尿酸を水に溶けやすくしますので、排泄を助けることができます。
まとめると、痛風の方は、肉やお酒を控え、水をたくさん飲んで野菜中心の食事を規則正しく取ることが重要となります。

最後にタバコとの関係です。タバコを吸う人は尿酸が低いというデータがあります。タバコはよく「百害あって一利なし」といわれますが、高尿酸血症・痛風の人には「一利」くらいはあるかもしれません。