年を重ねると、体のあちこちに不調が出てきます。腰痛に悩まされたり、物忘れが増えたり…。中でも多くの人が悩んでしまうのは、難聴。耳が遠くなってしまうと、コミュニケーションに支障が出てしまいます。
この記事では、加齢によって耳が遠くなる原因と対処法をお伝えしていきます。最近耳が悪くなったと感じる方は、ぜひ参考にしてください。
加齢で耳が遠くなる原因
加齢による難聴を、「加齢性難聴」といいます。では、加齢で耳が遠くなってしまうのはなぜでしょうか?原因は、「有毛細胞」が少なくなってしまうことです。
理科の授業で習ったかもしれませんが、鼓膜のさらに奥には「うずまき管」と呼ばれる器官が存在します。このうずまき管の中にあるのが有毛細胞で、音の感知をするという重要な役割があります。
有毛細胞は、年を重ねたり大きすぎる音を聞いたりすることで、ダメージを受けます。しかし、一度壊れてしまうと、二度と再生しません。つまり、加齢によって音の感知をする有毛細胞が壊れることで、耳が遠くなってしまうんです。
加齢で耳が遠くなったときの対処法
では、加齢によって耳が遠くなってしまったときは、どのようにすればいいのでしょうか?対処法をお伝えします。
補聴器を使う
一番最初に思いつく対処法は、補聴器を使うことでしょう。音を拾って分析し、その人にとって聞こえづらい音だけを大きくして伝えるという仕組みです。
同じ加齢性難聴でも、どの高さの音がどれほど聞こえないかは、人によって大きく違います。そのため、適切な音量や音質を届けてくれる、自分に合った補聴器を使うことが重要。また、形状にもさまざまな種類があり、耳にかけるタイプや耳に挿入するタイプなど、自分の好きなつけ心地を選ぶことができます。
補聴器の購入を検討する際には、まず耳鼻科を受診しましょう。耳の炎症や病気など、加齢以外を原因とする難聴も考えられるからです。その後、補聴器販売店に行き、補聴器を試してみてください。
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人工内耳手術を受ける
日本では認知度が低いですが、「人工内耳手術」を受けることで聴力の回復を見込めます。専用の機器を耳に埋め込むことで、聞こえるようになるという手術です。補聴器を使用しても聞こえないほどの難聴でも、聴覚を取り戻すことができる唯一の手段です。
ただ、手術が終わったからといって、すぐに聞こえるようになるわけではありません。そのため、積極的なリハビリが必要となります。また、人によっては術後しばらくめまいを感じたり、身体に合わなかったりする場合もあるようです。
まとめ
加齢による難聴は、誰にでも訪れる可能性があります。音を感知するための「有毛細胞」が壊れてしまうと二度と再生しないので、しっかりと対処する必要があります。
補聴器を使ったり、人工内耳手術を受けたりして、加齢性難聴に向き合いましょう。