医療機関で行う新しい禁煙方法「禁煙外来」とは

医師の指示を受けながら行う新しい禁煙方法を、禁煙外来と呼んでいます。まず禁煙外来では、ニコチン依存症のチェックを行い、保険診療が可能か検討します。ただし一部の医療機関では、禁煙外来に健康保険を適用しないこともあるため、前もって確認するようにします。次にクリニックでは、呼気に一酸化炭素が含まれているかチェックします。この一酸化炭素は、タバコに含まれている有害物質です。そして患者は医師に禁煙宣言をします。禁煙宣言書にサインをしてから、医師によるカウンセリングを受けます。その際、これまでの喫煙歴を話すことになりますが、ニコチン切れの離脱症状が起きた際の対処法などのアドバイスを受けられます。

次に医師によって、禁煙補助薬の選択が行われます。この禁煙補助薬はニコチンを含まず、脳内に少量のドーパミンを放出させます。ドーパミンの作用でニコチン切れ症状が緩和されます。さらにタバコを吸った時においしいと思わなくなります。服用回数ですが、禁煙を開始してから3日間は、1日1回の服用で様子を見ます。そして4日目からは1日2回服用します。さらに最初の1週間は、我慢できない時はタバコを吸うことが許可されています。8日目から完全な禁煙を行います。人にもよりますが12週間は薬を飲み、5回程度、クリニックで診察を受けます。予約の日ではなくても、きつい離脱症状が現れた場合は、受診することができます。

その他、ケースバイケースですが、ニコチンパッチやニコチンガムが処方されることもあります。ニコチンパッチはニコチンを含んだ貼り薬で、種類によっては一般用医薬品となり、薬局でも購入できます。1日1回、上腕部は腹部、または背中に貼ります。
またニコチンガムでは、口の粘膜からニコチンを吸収させます。この方法では1回に1個の使用量を守り、徐々に噛む回数を減らして禁煙を成功させます。